マムシ咬傷など

下草作業をしていた人の写真を見て思わず、久々に勉強してみたw


アルカロイド研究会 http://htn.to/qph745
マムシ咬傷のフローチャート。来院時までの対応(電話等)、来院後の対応、入院後の対応、マムシ咬傷の治療補足など。

咬傷の診断 - ジャパン・スネーク・センター http://htn.to/P3u3a6
ヤマカガシ、マムシ咬傷の比較。
マムシの咬傷Grade分類
Ⅰ: 受傷局所のみ腫脹
Ⅱ: 手首または足首まで腫脹
Ⅲ: 肘または膝関節まで腫脹
Ⅳ: 一肢全体に及ぶ腫脹
Ⅴ: 一肢を越える腫脹or全身症状を伴うもの


某MLより、日本蛇族学術研究所主任研究員のお言葉。

・かまれる部位はほとんどは足首以下
・屋外で何かに咬まれ、腫れてくるのはほとんどマムシ
・ヤマカガシやムカデでは腫れない。
・血清は1回投与すれば十分血中の毒を中和できる。
ただし組織中の毒は中和できず、それがリンパ管を通じて中枢側に広がることがある。

・血清投与時はアナフィラキシー反応に注意。
予防に抗ヒスタミン薬+ステロイドを注射する医療機関もあるが、スタンダードではない。
・2-3日後に皮疹が出ることがある。
これが血清病で、抗ヒスタミン薬投与で改善する。

・現在の血清は以前のものよりも精製がされており、アナフィラキシー以外の重篤な副作用はない。
・腫脹のピークは個人差があり、遅いものは3日後。
・鼠径部まで張れると退院まで1カ月かかる。
・重症例はCK上昇による腎機能障害などを起こす。
・重症例や裁判になった例は抗毒素血清投与が遅れた症例。
マムシ専門の医療機関はない。
・腫脹があっても、早期にリハビリ=歩行訓練(免荷)を行う医療機関もある。

手を咬まれるのはマムシを捕まえようとした人。当然。