成年後見人制度

申立人と本人との関係
子;38.8%、兄弟姉妹14.5%、市町村長9.0%。

審理期間
9割以上が4ヵ月以内。裁判所が行う事例としては極めて迅速なものと言えるのではないでしょうか。
鑑定が必要なケース21-27%。鑑定料はかかりつけ医なら5万円程度。全くの初診なら10万円程度。遠方家族の聞き取りなど、大変手のかかる鑑定もある。

成年後見人と本人の関係
家族63.5%、司法書士13.6%、弁護士9.1%、社会福祉士8.1%。
市民後見人の制度もあるが、先進地世田谷区でもこの秋でようやく62人に。50時間の研修はなかなかハードルが高い。

成年後見人制度の問題点
家族が制度利用を拒否する(例;本人からお金を借りにくくなる)
後見人の職務執行に非協力的(例;本人名義の現金・通帳を渡してくれない)
治療行為についての同意はできない。
入院・施設入所の際の身元保証を求められない。

 医療機関では治療の結果が一定のものでないことが多々あるので、医療者側は同意書を欲しいでしょう。一方、医療現場ではなかなかこの制度の理解が進んでいないので、これからもまだまだ、混乱はあると思います。