入口問題〜対応への道筋〜

1.医療やケアの立場の人が主に工夫・解決すべき点

・医療やケアの立場でアウトリーチする機能が未成熟・不備であること
・初診をサポートする仕組みやサービスの不備であること
・最初のアクセス場所となるであろう「かかりつけ医」の認識・知識不足
・最初のアクセス場所となるであろう「地域包括支援センター」経験・技術不足や感度不足
認知症の診断は行ったが、ケアへの意識・繋がり・連携が不十分でケアにアクセスできない場合


2.制度・行政・自治体レベルの関与が望ましい点

・最初のアクセス場所となるであろう「地域包括支援センター」が十分な人的配置が行われていない制度的問題、あるいは、その働きを補うためのサポート機能の不足
認知症以外の問題点がある「複合的なケースワーク」を行える機関の不在
・それらをコーディネートするための行政の無関心や本気さの欠如


3.地域全体の課題として

・早期発見するシステムの未整備
・地域の医療・ケア・行政・住民の連携不足
・地域の見守り体制の不足や地域の機能不全、新興住宅地など地域力不足



1.に関しては、ある程度の小さな地域単位での、医療・福祉の連携(個人同士も含めた)が如何に必要不可欠であるか、と言うことを再認識させられる。

2.に関しては、行政の無関心・事なかれ主義からの脱却、つまり自らが問題を掘り起こして解決していこうとする姿勢が必要と考えます。

3.認知症に限らず、地域で暮らすこと、地域で子どもを育てることなども併せてできるような地域であることが求められると思います。