紅茶と慢性関節リウマチ

紅茶を飲む女性は関節リウマチ発症リスクが高まる可能性:日経メディカル オンライン 紅茶を飲む女性は関節リウマチ発症リスクが高まる可能性:日経メディカル オンライン 紅茶を飲む女性は関節リウマチ発症リスクが高まる可能性:日経メディカル オンライン このエントリーをはてなブックマークに追加

 第11回欧州リウマチ学会が2010年6月16日〜19日 Rome, Italyで行われたので、その情報絡みが、最近多すぎますが(^^;

 紅茶を飲む女性は関節リウマチ(RA)を発症するリスクが全く飲まない女性に比べ、約4割高い――。米国での7万人超の大規模観察コホートを対象にした研究でこんな結果が出た。
 「年齢調整の上、多変量Cox比例ハザードモデルによる解析を行った結果、紅茶を引用する女性は飲用しない女性に比べ、量にかかわらず有意にRA発症リスクが高かった(ハザード比{HR} 1.40、95%信頼区間{CI}:1.01-1.93、p=0.04)。また、紅茶を飲む量が多いほどRA発症率が高い量-反応関係があった(p=0.03)。SLE発症と紅茶飲用については、関連性はみられなかった。」とのこと。

 発表者は「紅茶の成分の1つであるフラボノイドは抗酸化作用を有することが知られているが、フラボノイドの多量摂取がRA発症リスクを高めるとする研究がある」と指摘しながらも、「本研究結果の解釈は慎重であるべきで、今後の研究を待ちたい。RA患者は食習慣を大きく変える前に、担当医に相談すべき」とのこと。と言われても、発症者には「大量飲用を控えましょう」と言うべきなのか、迷うところ。

 一般紙が食いついて、詳細は報じず、見出しだけでおもしろおかしく活字にされることが心配だ。発表者も「本研究結果の解釈は慎重であるべき」とあり、とりあえず、現時点で紅茶愛好家が紅茶を控える必要はない、と考える。
 とはいえ、リウマチの家族歴がある場合はちょっと、考えるかな(^^;