「男性型脱毛症」で初のガイドライン

「男性型脱毛症」で初のガイドライン
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t094/201006/515365.html

 「市販の育毛剤が数多く普及し、育毛サロンなども増えている。薄毛関連の市場は1000億円ともいわれるが、科学的根拠に基づかない治療法も横行している。学会としてもこうした状況を無視できず、日本の実情に合ったガイドラインの策定が必要と判断した」とのこと。

3ページ目には図入りのアルゴリズムもある。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t094/201006/515365_3.html

 人工毛植毛術については、植毛後、感染による脱落などの有害事象が過去に多くみられることから、FDAは既に使用を禁止している。しかし、厚生労働省は今のところ禁止していないため、日本では依然として行われているのが現状だ。ガイドラインでは、この人工毛植毛術をD(行わないよう勧告)とし、日常診療において人工毛を使用しないよう勧告した。なお、後頭部の毛組織を脱毛部に移植する「自毛植毛術」はB(行うよう勧められる)となっている。

 業界と、真っ向対立の方向かと。最初にあるように、有害事例は我々が目にすることはないけど、皮膚科医ではよく診ているからこそ、このようなガイドラインを出したのか、あるいはマーケットとしてのこの事象に対する主導権争いの一端なのか、見方はいろいろできそう。