養生訓と屋内禁煙

 ということで、思いついたことを書いてみようと思う。

 まず、禁煙をブームと言ったり、健康オタクと茶化す記事が多く、喫煙者の立場からばかり報じていることが多いマスコミだが、久しぶりにまともな記事を見たので、紹介まで。

発信箱:民を網することなかれ=布施広(論説室)
http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20100415k0000m070095000c.html


追記)
 まともな部分はどこか?

 『〜1年前に指摘したら(09年4月17日「論説ノート」)賛同の手紙もいただいたが、ある週刊誌には新聞が国家による規制を迫っていると書かれ、女性評論家には「唖然(あぜん)」と言われて驚いた。』とある。
 一般に、記者の方は「中立」とか「両論併記」の立場から、感情に関わる表記はされないことが多い。しかし、これは「日本の受動喫煙対策は実に遅れている」事実に対し、反論されてのであるから「驚く」ことは当然で、それが文言になっている点が、まともだと思う。

 また、本年2月の厚労省が出した「屋内原則禁煙」の通達に関して、「たばこ規制枠組み条約」について触れている点、また、それを評して「通知(罰則なし)を出したが、遅すぎる対策は羊頭狗肉の批判を呼ぼう」としている点も、現状把握が的確にされている。

 こうした事実に基づき、世の中の有り様を的確に表現できる記者が増えることを切に願う。