夕張診療所

救急受け入れ、また拒否 夕張市立診療所 心肺停止の男性−北海道新聞[道内] 救急受け入れ、また拒否 夕張市立診療所 心肺停止の男性−北海道新聞[道内] 救急受け入れ、また拒否 夕張市立診療所 心肺停止の男性−北海道新聞[道内] このエントリーをはてなブックマークに追加

 2週間前の記事になりますが、あまりに不見識かつそれが無記名で記事にされているので取り上げてみます。

 「首つり自殺を図り心肺停止だった男性の救急搬送受け入れを断っていた」とのことですが、詳細については記述がありません。一人診療所でこのような方を診ることが、本当にその方にとっても、救急隊にとっても、診療所にとっても最善の方法とは思いません。本気で救命を要するなら、救急体制の整った病院へ搬送すべきだし、死亡確認のみして欲しいなら、通常業務を止めなくてはならない一人診療所ではなく、複数体制の医療機関にお願いするのがスムーズに事が運びます。

 市長は「今回のケースは誠に遺憾だ」と語っておられますが、市長がすべきことはパフォーマンス的に新聞にこのようなコメントを残すことでなく、一人診療所を解消すべく市長自ら医師を捜してくることです。もしかすると、そのような発言は新聞記者が省き、自分の記事に対する狙いを明確化するために、その部分のみを掲載したのかもしれませんが、いずれにしても、その根底に、「夕張の医療をどのように良くしていこうか」と言う発想が全くありません。悲しいことです。

 投げやりな発言になりますが、一事が万事こんな感覚の市だから、財政再建団体になったのかもしれません。